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高尾山ウオッチングに行ってきました

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地権者の会・むさゝび党/高尾山自然保護ネットワーク主催の高尾山ウオッチングに行ってきた。

Takao4_1 高尾山には圏央道(首都圏中央連絡自動車道)のトンネルを掘り、裏高尾の狭い谷間に巨大なジャンクション(連絡路)を建設する計画があり、高尾山の貴重な自然と文化財、そして周辺の生活環境を破壊するおそれがあるとして、地元の住民をはじめとした広範な人たちによっていくつかの訴訟が起こされている。高尾山の自然、この計画への反対運動などについては高尾山の自然をまもる市民の会高尾通信に詳しい。

私の高尾山での最初の感動は10年以上前に正月登山をしたときだった。京王線高尾山口からは徒歩のほかケーブルカーとリフトで山頂の手前まで行くことができ、そこから40分ほど歩くと山頂に着く。はじめの登山では徒歩で山頂まで行き、初日の出を見てからリフトで降りたのだが、そのときリフトから見た正月の都内の展望は最高だった。ある決意をもっての登山だったこともあり、ゆったりとした多摩川の蛇行、1千万人の人々の新年の息づかいが感じられるような早朝の明かりの群れは本当に感動的だった。後にみた宮崎駿のアニメ「耳をすませば」にも同じような情景があるが、これは高尾山からの眺めではないかと思ったものである。
それ以来、何度か高尾山には登っている。

さて、今日は圏央道のトンネルとジャンクションが作られると水の面でどのような問題が生ずるかを学習、体験する企画だった。このなかで案内をしてくださった方が話された言葉のなかで感動したものをつなぎ合わせてみる。
高尾山の周辺には狭い地域に1300種以上の生物が生息し、それは地球上でも例がないほどである。世界遺産に匹敵すると言っても良い。その豊かな自然は歴史的に権力者がこの森林を保護してきたという背景もあり、"しっとりした山"を保っていることによる。山は岩でできていると思われるかもしれないが、実際は水の固まりといっても良い。高尾山がわき水から川に排出している水の量は400~700t/日と推定されている。

Takao2 はじめに工事が進んだ八王子城跡ではトンネルが掘られた影響で地下水位が35mも低下した。これは複雑な岩盤によって保たれている地下水脈が、トンネルによって人為的にぶち切られてしまったことによる。水脈があるところに固い岩盤があると滝ができる。八王子城跡の御主殿の滝で工事後滝涸れが起こったのは山全体の水の様子を表している。現在八王子城跡で起こっている落盤は岩盤が乾燥したために起こっていると思われる。まだトンネルが掘られていない高尾山とすでに掘られた八王子城跡をあるいて感じられる"しっとり感"の違いはまさにトンネルが山を乾燥させていることを示している。

高尾山でもトンネルがほられれば同様なことを起こる。高尾山の豊かな自然は壊され、荒れた山になってしまう。

山に登ったら、地面の黒いところとそうでないところを観察すると良い。黒いところには水脈がある。山道の脇の岩盤をさわってみると良い。しっとりした山では水分がしみ出しているのがわかる。
Takao3 現在国土交通省はトンネル掘削のために滝涸れが起こっていることを隠すために観測点を廃止しようとしているということ。裁判は一進一退だが、なんとかこのかけがえのない自然を残すためにこれらのことを多くの人に知らせ、高尾山を守る運動をより大きく広げたい。

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