御用(誤用)言語学者の造語解題

御用(誤用)言語学者の造語解題②

構造改革
一時的なものでない、表面的なものでない何か-「構造」と表現される何か-に問題があると感じている人々を「構造改革」という言葉を使うことによって取り込むことが可能になる(山家悠紀夫『「構造改革」という幻想』)。

双務的同盟
米軍再編によって集団的自衛権行使が日本に待ったなしに迫られている。
 「本来は対等な関係をめざしたはずの安全保障協力の強化」が、「逆に従属性の強化をもたらすことになって」いる(高原明生「アジアから見た日中関係」 朝日新聞からの孫引き)とすれば「双務的」とははぐらかしそのもの。

双方向性(テレビの)
実態を表さないネット投票をタテに意図された「世論」が作り出されるなら、それはマスコミを支配する権力の強化であり「単方向」に束ねることになる。

右翼団体
右翼的な言動をすると得する人によって与えられたお仕事をする人たち。
いつか自称アナーキストの友人から、
 「彼らはお仕事をしているんだよ」
と教えられて、そうはっきりさせると達観できることがわかった。自民党の加藤元幹事長の自宅の放火事件で警察が"動機を取調中"と言っていたが、それより"誰から金をもらったのか"を調べた方がいい。

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御用(誤用)言語学者の造語解題①

既得権益
新自由主義的「構造改革」推進用の造語。すがりつく醜い者という雰囲気を醸し出し、古い自民党のイメージともだぶらせているが、国民の安全や弱者への配慮などのために積み上げられてきた仕組みを厄介者として弱肉強食の市場にさらす効果をもつ。

自虐史観
自虐的という生理的嫌悪感を持たせる用語を用いて、310万の日本国民と2000万とも言われるアジアの人々の犠牲をはらった、戦後日本のよってたつ原点としての認識にたいして着せようとたくらむ破壊的(テロ)造語。

美しい国(へ)
安倍晋三氏の政治パンフレットの名称。「自虐史観」と対比させたイメージを作り出すとともに、国家主義的な「誇り」の意識を教育への統制によって植え付けようとする政権の重点政策を意識したスローガンともなっている。

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